第2戦 中田5打点爆発で劇勝!日本が6対5でメキシコにサヨナラ勝ち!
侍ジャパントップチームの「世界野球WBSCプレミア12」の1次ラウンドBグループの第2戦が11日に台湾・天母棒球場で行われ、日本が6対5でメキシコにサヨナラ勝ち。苦しみながらも2連勝スタートを切った。
8日の初戦で韓国を5対0で下した日本は今季の沢村賞右腕・前田健太が先発。一方、10日の初戦でベネズエラを相手に6対4の逆転勝ちを収めたメキシコの先発は、左腕E.ガルシア。初回は両チーム三者凡退で終えたが、2回にメキシコの4番・R.ロペスがレフトへ豪快な一発を放って1点を先制する。
まさかの展開となった日本だが、その裏に1死から5番・筒香嘉智がチーム初ヒットを放つと、続く6番・中田翔が低めに落ちる変化球をすくい上げてレフトスタンドへ放り込む逆転2ラン。続く3回には、先頭の秋山翔吾、坂本勇人の連打から1死満塁として筒香のライト前タイムリーで1点、さらに中田がセンターへ犠牲フライを放って2点を追加した。その後、4回に1点を返されたが、5回には2死から中村剛也の四球と筒香のヒットで1、2塁とすると、またも中田が今度は詰まりながらも強引にセンター前に運んで5点目を奪った。
先発の前田は5回を86球、5安打7奪三振2失点で降板。だが、ここからメキシコの反撃に遭い、2番手・西勇輝、3番手・大野雄大がともに1点ずつを失って5対4と1点差。牧田和久、増井浩俊が好リリーフを見せ、最終回のマウンドに上った澤村拓一も勝利まで残り1球までこぎ着けたが、2死3塁からJ.トーレスにセンター前タイムリーを浴びて5対5の同点となる。
だが、ここから日本は力強さを見せる。その裏、先頭の山田哲人がライト越えの2塁打で出塁すると、1死2塁から筒香が敬遠された後、「筒香が敬遠されたので、あそこで一気にスイッチが入った」と、またも中田が今度はライト前にサヨナラタイムリー。両軍合わせて計25安打(日本12安打、メキシコ13安打)の激戦に終止符を打った。
マルチ安打を記録した秋山、坂本の1、2番に加え、3安打猛打賞の筒香の好調ぶりも光ったが、この日のヒーローは何といっても3打数3安打、一人で計5打点を稼ぎ出した中田。「いい形で勝てた」と、一夜明けた12日の次戦・ドミニカ共和国戦(桃園)へと向かう。